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前十字靭帯再建のリハビリと、日々のこと

仕事で中堅の立場になってみたキューティー・ブロンドはただのキラキラ映画ではなかった

若い頃なら、お金持ちのキラキラ女子が、一途な彼氏のためにハーバードまで追いかける!そしてサクセスしていく!爽快!という単純な話として楽しんだと思う。

アラサーを迎えて、仕事でも中堅となり、出世に際しての性差も感じる事が多くなってきてから観た『キューティ・ブロンド』は、そんな薄っぺらい話ではなかった。

キラキラする女子としての魅力を持ちながらもすごい努力家、さらにどこまでもポジティブで、どこまでも人を思いやれる主人公エルは30代の今だからこそ見習うべきキャラクターかもしれない。

 

ストーリー

ブロンドであることを理由に上院議員を目指すワーナーに捨てられたエルは、一念発起して彼が入学するハーバードロースクール入学を果たす。しかしワーナーには既に黒髪のフィアンセヴィヴィアンがいた。初めは周りから浮いていたエルだが、除々に才能を認められ周りから認められ優秀な弁護士としての一歩を踏み出すまでを描いた話。

 

もう、なんといってもこの主人公エルの底抜けなポジティブさ!

 

単純に彼氏の大学まで追いかけるならただのストーカーだけど、彼女は正規のルートで入学し、同級生として再開する。もうこれだけですごくない?

入学後もワーナーをヴィヴィアンから振り向かせるために、彼女よりも優秀になるべく勉強をかさねて優秀な弁護士チームに入ることを掴み取ったり、不利な裁判でも被告人の無実を証明するために必死で努力したりと、持ち前のポジティブさを生かして全てに本気で取り組む姿、もう尊敬しかない。すごい。

 

そして彼女のどこまでも人を引きつける魅力!

 

しかも周りにいる友人たちが、彼女のお金や地位で集まっているでもなく、人柄に惚れていることが本当に伝わってくる。ロースクール合格がわかった時はみんなが自分の事の様に喜んでいるし、入学後は親友となったネイリストのポーレットもまた、エルが苦しい時に寄り添い、そして頑張っている時には心から応援してくれる。

こんな素敵な友人、いい年してから簡単に出会えません。

 

もうひとつ、どこまでも思いやりのある彼女のやさしさ。

 

親友の一大事にはどんなに忙しくても心配して寄り添っているし、裁判でかつての先輩の秘密を最後まで頑なに守っているし、本当に彼女は相手を思いやって対応している。

どんなに怒っていても、廊下ですれ違った人に挨拶しているところなんて、自分でいっぱいっぱいになってしまう人だったら絶対に真似できない部分だと思う。

 

 

エルの素敵な所ってどれも30代になった今改めてみるとすべてが眩しくて、そして大切な要素に見える。

 

何事にもポジティブに取り組み、目的に向かって努力する。

人に好かれる人になり、相手を思いやる優しさを持つ。

 

椎名林檎の『あおぞら』の歌詞にのこの一説を思い出した。

此の世で一番輝いている人は 

努力しているって教えてくれたね

 

 まさにエルは輝いているし、そのための努力も怠っていない。

彼女の姿勢に学ぶところは今更ながらたくさんあるなあ。

 

 

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