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前十字靭帯再建のリハビリと、日々のこと

子供の夢がつまったグーニーズを大人になって観たはなし

CGなのかセットなのかの境界もわからないほど、昨今の映画の特殊効果はすごいですが、小さい時に観た特殊効果を使った映画というと、どうもこのグーニーズみたいな感じを想像します。

しかしこのグーニーズ、記憶の中で宝探しの冒険劇というイメージはあるけれど全く話が思い出せない。観たような、観ていないような、やっぱり覚えていない。

結論、改めて観てみても何もかも初見な感覚しかなかったので、これは多分観た気分になっていただけだったと思う。

 

ストーリー

舞台はゴルフ場開発の地上げが行われている海辺の街。喘息持ちのマイキーは立ち退きを迫られたいた。マイキーと仲良しの少年たち「グーニーズ」は立ち退きに対抗するため、自宅の屋根裏にあった古い地図を頼りに海賊の隠された財宝を探しにいく。

 

まず、このマイキーが住む家がとにかく素敵。家の玄関を遠隔操作で開けるピタゴラちっくな仕掛けがされていたり、お宝が眠っている立入禁止の屋根裏があったり、友達が自由に出入りしているは大人になった今でも憧れる風景。子供のときだったらこんな友達欲しいなと嫉妬しかないだろうな。

あとは、口が達者でスペイン語が達者なマウスが母親のお願いでスペイン語の翻訳を買って出るところもいい。悪ガキらしいめちゃくちゃな翻訳をするんだけど、母親から息子の友達に通訳という個別にお願いするところや、太っちょの愛すべき食いしん坊チャンクにお菓子食べ過ぎ!と怒るシーンなど、今の他人の子供に注意でもしようものならネットで何言われるかわからないし、間違えたら通報され兼ねない世の中からみると、なんてゆるい時代なんだろうとちょっと羨ましくもなる。

 

過去にはマイキーの家もロケ地として公開されていたようですが、今は訪れるひとのマナーの悪さで閉鎖されているみたいです。残念。

 

友人の多様さ

 この映画の魅力といえば、海賊の宝を探しに行くという、子供の時分であれば誰でもがワクワクすであろうストーリー。そしてもう一つ、個性的な登場人物によるところも大きいでしょう。

喘息持ちだけど、そんなことを気にしないマイキーはもちろん、スペイン語に堪能な大人びた悪ガキのマイク、中国系でイジメに対抗する自衛手段を開発するデータ、そして誰もが大好きになるであろう愛すべきドジっ子で太っちょのチャンク。

このチャンクが本当にかわいい。なかなか派手な虚言癖があるものの、それを周りの大人も優しく見守っているところも、本質的には素直で優しい憎めないチャンクの性格が表せれていてとても良い。

悪党一家の母親に虐待されて顔が変形した上に障害持ちの末っ子スロースなんてどう考えてもモンスターなのに、初めは怖がっているものの、最終的には見た目でなく中身を見て接するチャンクの素直さは見習うところしかない。

 

ケトルの評にもビジネスにおけるチームの中でもチャンクのようなドジっ子を許容することで、ドジっ子がもたらす(であろう)効果について述べられています。

多様性を認めるチームほど上手く回る、確かに納得できるかも。ただし、ここでいうドジっ子はチャンクの様に素直でなければだめだと思う。プライド高いドジっ子とかもはやドジっ子ではなくただの使えない人でしか無い。

 

しかしまあ、グーニーズの劇中通じてキメてるのか?と思うほどのスーパーハイテンションはついていけない。

 

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グーニーズ (字幕版)

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